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先天性欠損について2025/06/10(火)

大分市わさだの歯医者、たけお歯科クリニックの院長 武生智です。

今回は、「先天性欠損について」についてお話をしていきます。

 

【目次】

1.先天性欠損とは?

2.先天性欠損の原因

3.先天性欠損が与える影響

4.最近の子どもたちの歯の状態

5.先天性欠損に対する治療法

6.まとめ

 

1.先天性欠損とは?

先天性欠損とは、生まれつき存在しない歯のことを指します。

つまり、遺伝的要因や環境要因により、歯が形成されなかったり、数が足りなかったりする状態のことを言います。

先天性欠損は、乳歯や永久歯どちらにも発生する可能性があります。

通常、欠損がある歯は、他の歯と異なり、物理的に存在しないか、極端に発育が遅れていることが特徴です。

 

2.先天性欠損の原因

先天性欠損の原因は多岐にわたりますが、主に以下のような要因が関与しています。

 

・遺伝的要因

先天性欠損は、家族に同様の症例が見られる場合が多く、遺伝的な要因が関係していると考えられています。

特に、歯の発生に関わる遺伝子の異常や変異が原因となることがあります。

 

・胎児期の環境因子

妊娠中における母親の健康状態や生活習慣、例えば、喫煙や薬物の使用、栄養不足などが胎児の歯の発育に影響を与えることがあります。

 

・内分泌異常

ホルモンバランスの乱れが歯の発育に影響を与え、先天性欠損を引き起こすことがあります。

甲状腺や成長ホルモンの異常が関係する場合もあります。

 

・外的要因

出産時の事故や、顔面に対する強い衝撃などが原因で歯の発育に影響を及ぼすこともあります。

 

3.先天性欠損が与える影響

先天性欠損があると、様々な問題が生じる可能性があります。

 

・歯並びの乱れ

欠損した歯の周囲にある歯が移動したり、歯列が乱れる原因になります。

これにより、咀嚼機能や見た目に影響が出る場合があります。

 

・噛み合わせの問題

欠損した歯が原因で噛み合わせが悪化し、顎に負担をかけることがあります。

これが、顎関節症や頭痛を引き起こす原因になることもあります。

 

・自信の喪失

歯の欠損が外見に関わるため、特に子どもや若年層では自信を失うことがあります。

見た目や話すことに対して心理的な負担を感じる場合もあります。

 

4.最近の子どもたちの歯の状態

近年、特に小さな子どもたちの歯において、先天性欠損の症例が増えている傾向があります。

この原因としては、遺伝的要因に加えて、現代の生活習慣や環境が大きく影響していると考えられます。

例えば、近年では食事の偏りや不規則な生活リズムが影響を与えている可能性があります。

さらに、過度な糖分摂取や歯磨き習慣の不十分さも、歯の発育に影響を与えているかもしれません。

また、歯の発育に必要な栄養素が不足していることも一因です。

このような背景から、現代の子どもたちの歯は、以前に比べて欠損が増えてきているとも言えます。

 

5.先天性欠損に対する治療法

先天性欠損に対する治療法は、欠損の部位や程度、患者さんの年齢などによって異なります。

以下のような治療法が考えられます。

 

・歯の移植

他の歯を移植して、欠損した歯を補う方法です。

ただし、適応症が限られており、成功率も高くはないため、慎重に判断する必要があります。

 

・インプラント治療

永久的な治療方法として、インプラントが使用されることがあります。

特に成人においては有効な選択肢です。

 

・矯正治療

欠損に伴う歯並びや噛み合わせの問題に対しては、矯正治療が行われることがあります。

これにより、他の歯が移動して欠損部分を補う場合もあります。

 

・人工歯(ブリッジや義歯)

欠損した部分に人工の歯を補う方法です。

特に成人や高齢者に多く見られる治療法です。

 

6.まとめ

先天性欠損は、生まれつき存在しない歯のことを指し、遺伝や環境因子が原因となることが多いです。

最近では、生活習慣や食生活の変化が影響し、特に子どもたちの間で欠損が増えている傾向があります。

この状態に対しては、適切な治療を受けることで、歯並びや噛み合わせの問題を解消することができます。

歯科治療は、早期の段階での対応が非常に重要です。

気になることがあれば、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。

 

今回は先天性欠損に関する情報をできるだけ詳しくお伝えいたしました。

もしお子さまの歯に関して不安なことがあれば、ぜひお気軽に当院までご相談くださいませ。

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