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舌痛症について2025/09/11(木)

大分市わさだの歯医者、たけお歯科クリニックの院長 武生智です。

今回は、「舌痛症について」お話をしていきます。

 

【目次】

1.舌痛症とは何か

2.舌痛症の原因

3.症状の特徴と日常生活への影響

4.診断の流れと検査方法

5.舌痛症の治療方法

6.生活習慣の改善とセルフケア

7.まとめ

 

1.舌痛症とは何か

舌痛症とは、舌に目立った異常がないにも関わらず、痛みや灼熱感、しびれなどを感じる症状を指します。

英語で Burning Mouth Syndrome(BMS) と呼ばれることもあります。

特徴として、見た目には舌に炎症や潰瘍、ただれなどがないにもかかわらず、持続的な痛みが続く点が挙げられます。

患者さんの訴えとしては、「舌がピリピリする」「口の中が火で焼けるように痛い」「味が分かりにくい」といったものが多く、日常生活や食事の際に大きなストレスとなることがあります。

特に女性や更年期以降の方に多く見られる傾向があります。

 

2.舌痛症の原因

舌痛症の原因は一つではなく、複数の要因が関与していることが多いです。

主な原因は以下の通りです。

 

・神経系の異常

舌痛症は神経の異常が関係していると考えられています。

舌や口腔の感覚をつかさどる神経が過敏になり、痛みを感じやすくなる場合があります。

 

・口腔内の乾燥(ドライマウス)

唾液の分泌量が減ると、舌が乾燥して痛みを感じやすくなります。

加齢や薬の副作用、ストレスなどが原因となることがあります。

 

・栄養不足

ビタミンB群、鉄分、亜鉛などの不足は、舌の神経や粘膜に影響を及ぼし、痛みを引き起こすことがあります。

 

・心理的要因

ストレスや不安、うつ症状が舌痛症に関与している場合もあります。

心理的な緊張が神経の過敏性を高め、痛みを増強させることがあります。

 

・歯科的要因

入れ歯や歯列の異常、咬み合わせの問題が舌への刺激となり、痛みを生じる場合があります。

特に金属の詰め物や義歯による接触刺激も報告されています。

 

舌痛症は多因子性であるため、単一の原因だけを治療するのではなく、生活習慣、心理的側面、口腔環境などを総合的に改善することが重要です。

 

3.症状の特徴と日常生活への影響

舌痛症の症状は以下のように多岐にわたります。

 

・舌の表面がヒリヒリ、チクチクする

・舌が熱く感じる、火で焼かれるような感覚

・味覚の変化(苦味や塩味が強く感じる、味が感じにくい)

・口腔乾燥や粘膜のべたつき感

・食事や会話時の不快感

 

これらの症状は、特に朝よりも夕方や夜間に強くなる傾向があります。

また、辛い食べ物や酸味の強い食品で痛みが悪化することもあります。

痛みが慢性的になると、食欲低下や睡眠障害、心理的ストレスを引き起こすこともあります。

 

4.診断の流れと検査方法

舌痛症の診断は、まず口腔内の詳細な観察から始まります。

舌や口腔粘膜に明らかな異常がないことを確認し、以下の手順で進めることが一般的です。

 

・問診

症状の開始時期、持続時間、痛みの程度、生活習慣、服薬歴などを詳しく聞き取ります。

 

・口腔内検査

舌や粘膜の状態を確認し、炎症、潰瘍、白斑、カンジダ感染などの有無を確認します。

 

・必要に応じた血液検査

鉄分、ビタミンB群、亜鉛などの栄養状態やホルモンバランスを調べ、栄養不足や更年期関連の問題を評価します。

 

・心理的評価

ストレスや不安、うつ症状が疑われる場合は心理面での評価も行います。

 

・他疾患の除外

口腔カンジダ症、糖尿病、口腔癌など、舌痛の原因となる他の疾患を除外することが重要です。

 

診断は「除外診断」が基本となるため、複数回の受診や検査が必要となることがあります。

 

5.舌痛症の治療方法

舌痛症の治療は、原因に応じた総合的なアプローチが求められます。

主な治療方法は以下の通りです。

 

・薬物療法

神経の過敏を抑える薬(抗うつ薬や抗てんかん薬の低用量投与)、鎮痛薬や局所麻酔薬の使用

 

・栄養補助

ビタミンB群、鉄分、亜鉛などのサプリメントで栄養状態を改善

 

・口腔乾燥の改善

人工唾液や保湿ジェルの使用、水分補給をこまめに行う

 

・心理的アプローチ

ストレス管理、認知行動療法(CBT)などで症状の悪化を防ぐ

 

・歯科的調整

義歯や咬み合わせの調整、金属アレルギーへの対応

 

舌痛症は慢性化しやすいため、治療には時間がかかることがあります。

症状の改善を焦らず、医師と相談しながら段階的に治療を進めることが大切です。

 

6.生活習慣の改善とセルフケア

舌痛症の症状を軽減するために、日常生活で取り入れられるセルフケアも重要です。

 

・食生活の工夫

刺激の強い食品やアルコール、喫煙を控える。酸味や辛味の強い食品を避ける。

 

・口腔衛生の徹底

柔らかめの歯ブラシで丁寧にブラッシングし、口腔内を清潔に保つ。

 

・ストレスの軽減

深呼吸や軽い運動、趣味の時間を持つことで心理的負担を減らす。

 

・十分な睡眠

睡眠不足は痛みを増強させることがあるため、規則正しい生活を心がける。

 

これらのセルフケアは、治療と併用することで症状改善の効果を高めることが期待できます。

 

7.まとめ

舌痛症は、見た目には異常がないにも関わらず、舌の痛みや灼熱感、味覚異常を伴う慢性疾患です。

原因は神経系の過敏、口腔乾燥、栄養不足、心理的要因、歯科的要因など多岐にわたり、単一の治療では改善が難しい場合があります。

中々歯科での解決が難しい部分にもなりますので、気になる方は医科にご相談してみてください。

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