金属床って何?2024/12/05(木)
大分市わさだの歯医者、たけお歯科クリニックの院長 武生智です。
今回は、「金属床って何?」について詳しくお話をしていきます。
【目次】
1.金属床とは?
2.金属床のメリット
3.金属床のデメリット
4.金属床の種類と特徴
5.金属床の適用事例
6.金属床の手入れ方法
7.金属床の価格について
8.まとめ
1.金属床とは?
金属床とは、基部に金属を使用した構造の入れ歯(義歯)のことを指します。
従来のプラスチック床に比べ、金属は薄く丈夫に作製できるため、長持ちするという特徴があります。
義歯の基部として使用される金属には、主にチタンやコバルトクロム合金があります。
これらの材料は耐久性が高く、優れたフィット感を提供し、着用者にとって快適な使用感をもたらします。
2.金属床のメリット
金属床の最大の利点はその耐久性です。
金属は変形や破損が少なく、長期間にわたる使用が可能です。
また、金属は熱伝導性が高いため、食事の際に食べ物の温度を直接感じやすく、より自然な食感を楽しむことができます。
さらに、金属床は清潔を保ちやすく、洗浄が容易であるため、口腔内の衛生を維持しやすいのです。
3.金属床のデメリット
金属床にはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。
特に金属アレルギーのある方は使用が困難な場合があります。
また、金属特有の味を感じやすいこともあり、一部の人には不快感を与える可能性があります。
コスト面では、金属床はプラスチック床に比べて高価であり、初期投資が大きくなる傾向にあります。
4.金属床の種類と特徴
金属床にはいくつかの種類があり、それぞれに特有の特徴があります。
チタン製の金属床は軽量であり、アレルギー反応が少ないため広く推奨されています。
コバルトクロム合金製の金属床は非常に耐久性が高いですが、アレルギー反応を示すリスクもあります。
どの金属床もカスタマイズが可能で、患者さんの口腔内にぴったり合わせることができます。
5.金属床の適用事例
金属床は特に咬合力が強い人や、繰り返し義歯が破損する人に推奨されます。
部分入れ歯に金属床を使用することもあり、これによって入れ歯をより安定させることが可能です。
長期間の使用に耐えうる強度と安定性を提供するため、多くの患者さんから高い評価を受けています。
6.金属床の手入れ方法
金属床のお手入れ方法はプラスチック床と大差ありませんが、金属の特性に合わせた注意が必要です。
定期的に専用のクリーナーで清掃することが推奨され、強い酸やアルカリ性の物質は避けるべきです。
これにより、金属の変色や腐食を防ぐことができます。
7.金属床の価格について
金属床はその耐久性と機能性の高さから、一般的なプラスチック床に比べて価格が高くなります。
具体的な価格は使用する金属の種類や、製作に要する技術の複雑さによって異なりますが、長期間にわたる投資と考えると、そのコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
8.まとめ
金属床は耐久性、快適性、衛生性の面で多くの利点を持ちますが、アレルギーや初期コストの面で考慮すべき点もあります。
どの義歯が適切かは、個々の状況によって異なりますので、専門の歯科医師との相談をお勧めします。
もし入れ歯についてご興味を持たれた方は、ぜひたけお歯科クリニックまでご相談くださいませ。